神奈川の文化財の未来を考える会

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各地の動向

静岡県伊東市の民間産廃場計画問題
現在御石ヶ沢民間産廃場反対ネットワークでは、標記の問題について「伊東市有地を民間産廃場計画に使わないことを求める要望」とした署名運動を展開しています。

以下、反対理由から抜粋
●「御石ヶ沢」の地名の由来ともなっている日本の歴史文化遺産「江戸城石丁場遺跡(えどじよういしちようばいせき)」の象徴的な部分が消失します。
●「御石ヶ沢」の直上には、伊豆古道「東浦路(ひがしうらじ)」が往時の姿のままで現存し、ハイキングコースとして現代に活用されています。日本の貴重な古道の歴史的景観が著しく阻害されます。
●産廃場は一度建設されると、問題が発生した場合でも容易に元に戻すことができず、子や孫の代にまでわたって、周辺住民の生活環境への悪影響が懸念されます。
●「御石ヶ沢」は海にちかく、沢を流れる御石ヶ沢川は直接海に注いでいますので、産廃場から流れ出た物質により、長い年月にわたって、水、海の汚染が懸念され、海の生態系、海水浴場への悪影響が心配されます。また、地下水、温泉源への悪影響が心配されます。
●「御石ヶ沢」は、伊豆半島東海岸の主要道路国道135号線沿いにあり、伊東市の入り口付近でもあることから、歴史文化遺産への悪影響、自然環境への悪影響の懸念と合わせて伊豆半島、伊東市の観光地としてのイメージダウンが懸念されます。

詳細は「御石ヶ沢民間産廃場反対ネットワーク」ホームページにて
大阪の博物館問題
 4月13日(日)、大阪歴史博物館においてシンポジウム「歴史遺産と博物館−地域文化力をはぐくむために−」が開催されました。
  詳細は「大阪府の博物館をみんなで支援しよう」のページをご参照ください。
 大阪府でこれまた人災になりうる事態が起こっているようです。
 先ごろ就任した橋下 徹大阪府知事は府の財政再建のためとして、83箇所の府立施設のうち2つの図書館以外の施設は不要との見解を示しました。今年の6月までに検証を行って、必要性のないものは廃止・売却を進める意向とのことです。
 この2つの図書館以外の府立施設には博物館施設も含まれているようです。この方針に対して、本年3月6日、府知事、府教育長、府議会議長あてに『大阪府の博物館施設「見直し」に対する要望書』が提出されたようです。
 要望書によると、博物館施設には、弥生文化博物館、近つ飛鳥博物館、狭山池博物館、泉北考古資料館などが含まれており、府知事方針はこれら博物館に早くも負の影響を与えているようです。というのも、2008年7月までの新年度暫定予算においては、人件費と維持管理費以外は計上されず、春季特別展を中止せざるを得ない状況に追い込まれているというのです。
 この要望書には、次のようにも記されています。「歴史や文化・文化財は、いまを生きるわれわれにとって様々な価値や意義を有し、また未来の人々へ受け継がれていくべきものです。こうした公益性ゆえに、歴史を大切にし伝統的文化や文化財を保護すること、公立博物館を通じて教育活動を行うことは、地方公共団体の役割として位置付けられています。行政が責任を持って継続していく必要があり、大阪府がその役割を放棄することは許されません。」
 いうまでもなくこの主張は、大阪府に限らず、すべての地方公共団体に対してなされるべきものであり、当然、神奈川県に対してもなされるべきものでしょう。
 「とにもかくにも組織や施設を減らしたい」という数値ありきで進められる方針により、未来へ受け継がれていくべき歴史が歪められてしまうなどあってはならないことです。
 先人たちからしっぺ返しを食らわないためにも、行政が責任を持って歴史や文化財を保護し続けることが必要ではないでしょうか。 (吉田政行)

 ※神奈川の文化財の未来を考える会では本件に対する協力体制を構築しています。
 過日、手近なところから署名を収集し、先方へ一次便として送らせて頂きました。引き続き署名収集はしてまいりたいと思いますので、皆様におかれましてもご協力の程よろしくお願い致します。
 ※4月13日と5月17日にシンポジウムが開催されます。
  詳細は「大阪府の博物館をみんなで支援しよう」のページをご参照ください。